Question
事業を40年続けてきましたが、後継者もいないので会社の売却を検討しています。年利益(法人税等控除後)が3,000万円、負債の中に貸付金が1億円あります。株式の売却金額は概ね1億円(資本金は1,000万円)を想定しており、貸付金は10年年賦で回収を予定しています。税金を考慮した場合、何か良い方法はありますか?
Answer
ご質問の内容は、一時金で1億円、その後毎年1,000万円の資金回収を予定しています(その他、若干の利息が存在するかもしれません)。
前提の事例では、株式の売却益が9,000万円ありますので、9,000万円×20%=180万円が税金となります。
M&A事例では、事業の円滑な引継ぎのために、実質的には引退した前社長が顧問や会長等の肩書きで勤続するケースが多く見受けられます。今回がそのようなケースに該当するのであれば、年賦金の一部を給料(役員報酬)又は退職金として収受することにより税金を削減出来る可能性が存在します。
(例)
退職金:2200万円(勤続年数40年)までは非課税となります。2200万円を超える退職金を支払った場合であっても、税率を掛ける前に1/2されますので有利です。
給 料:他の所得が無ければ、1,000万円未満であれば実効税率は20%未満です。