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少数株主より株式を買い取る有利な方法について

購入側(私)からみて気になるのは、トータルコスト(つまり、購入価格+贈与税)です。購入価格自体はいくらでもいいとのことだとしたならば、以下のように考えましたが、間違っているでしょうか?
Aパターン
1148円( 一般的な方法で計算した1株価格)で20000株購入
1148×20000 = 2296万
Bパターン
500(額面)で20000株購入
500×20000 = 1000万
  贈与税 593万(間違っているかもしれませんが)
  1000万+593万 =1593万
つまり、贈与税を払っても安い金額で購入したほうが得。上のケースでも703万ぐらい得になっています。
極端なケースでいえば1株1円で購入するのが一番得ということになります。少数株主は自分で株券を購入したものがいませんので、少しでもお金が入ってくるのでしたら売却すると思います。また、道義的にも自分で購入したわけでありませんので、高い価格で買い取る必要性もありません。(昔のことですので、権利関係があいまいのまま株主になっております)

Answer
考え方は間違っていません。もう少し言及するとすれば、贈与で処理を行うことを考える場合、贈与を受ける者が複数人居れば(つまり家族で分散して購入することが出来れば)、贈与税の負担は更に減少します。
また本件の場合、権利関係が曖昧のまま株主になっているということであれば、名義人であることを認めてもらい、解決金を支払うという整理方法も考えられます。この場合、500円よりは相当低い金額で調整を行うことが必要ですが、法人の経費になると言うメリットもあります(実質株主の把握は法人の役割です)。

投稿者: 税務相談 事例集 日時: 2006年07月14日 09:43