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課税売上高が僅少な場合の消費税戦略

Question
当社はサービス業を営んでいる設立10年目の会社です。計画では売上は昨年1,200万円、本年は2,000万円で来年は3,000万円の売上を予定しています。何か注意をしておかなければならないことはありますか?

Answer
昨年の売上が1,200万円であることから来年は消費税が課税されます。この場合、基準期間(2年前)の課税売上高が5,000万円未満ですので、簡易課税又は原則課税制度の選択が可能です。
簡易課税とは、課税売上の一定割合課税仕入れがあるものとみなす方法であり、粗利が高い業種や課税売上高が低い業種では、有利になります。
一方で原則課税とは、課税売上高にかかる消費税から課税仕入れにかかる消費税を差引いた実際の消費税を納めるものです。
御社の業種はサービス業とのことですので、簡易課税を選択した場合、課税売上の50%ないし60%の課税仕入れがあったものとみなして消費税の計算が可能となります。どちらが有利かを判断し、簡易課税を選択する場合には、事業年度開始前に届出を行うことを忘れず。

投稿者: 税務相談 事例集 日時: 2006年06月06日 15:10