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農業(製造業)の棚卸資産の評価方法について

Question
はじめまして農業を営んでおります。期末の農作物の棚卸評価の仕方で困っております。お教え願います。

仕掛状態の売れる状態でない農作物(選別等が必要)があります。
1.収穫量等もはっきりわからない状態の為、この農産物にかかった経費を評価額とする。
2.おおよそ数量と仮単価で評価する。
1,2のどちらも評価方法としては問題ないでしょうか?
あるいは、他のよい方法があればお教え願います。
なお、翌年度に農作物の選別が終わり販売され収益が確定します。

Answer
棚卸資産の評価方法は、届出をしない場合、最終仕入原価法が採用されます。
つまり、最後に仕入れたものをもって評価額とするという考え方です。
農業における棚卸資産は購入したものではありませんので、原材料費、労務費、経費の合計で評価を行うことになります。厳密にはこの原材料費、労務費、経費について最後に購入した金額を持って棚卸資産を評価することになります。ご質問の1に近い計算方法です。

この棚卸資産の評価方法を適用すると、売れもしないものを高く評価をすることになりますので、売れないものはこまめに廃棄する。または低価法の届出を出されて売れないものの評価額を低くする工夫が必要であると考えます。

投稿者: 税務相談 事例集 日時: 2007年02月14日 11:54