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一時払い養老保険を有利に受け取るタイミング

Question
平成21年満期の一時払い養老保険(10年満期 元金430万円 満期額500万円)が3本あります。満期まで置いて1500万円受け取るか、住民税などの面も考えて節税のため今年と来年1本ずつ解約して今年460万円程、来年490万円ほど 満期で500万円と3年に分けて受け取るのではどちらが得策か迷っています。預ける時3年に分ければよかったと後でわかりました。
収入は主人の年金340万円です。保険会社に聞いても、契約の時は熱心ですが、解約については真剣に取り合ってくれ
ません。 貴サイトを見つけてお尋ねする次第です。よろしくお願いします。 

Answer
<前提条件>
1.一時所得は50万円控除して1/2を乗じた後に税率を乗じて計算します。
満期まですべて保有した場合には、(500万円-430万円)×3本-50万円=160万円
160万円×1/2=80万円、これが課税対象額になります。
2.一方、満期前に解約をした場合には、1年前で10万円、2年前だと40万円差し引かれてしまいます。

<80万円の所得増加に対する予想税額>
年金収入が340万円の場合の雑所得の金額は2,175,000円です。
2,175,000円に80万円の所得が増額されることを想定すると、この80万円に対する税率は所得税。住民税合計で20%になります。従って、80万円×20%=16万円が増加税額となります。

<満期ですべて収受した場合の収入額>
500万円×3本-16万円(税金)=14,840,000円

<1本を前年に解約した場合の収入額>
500万円×2本-9万円(注)+490万円=14810,000円
(注)
(500万円-430万円)×2本-50万円=90万円 90万円×1/2=45万円×20%=9万円

結果、満期ですべて受け取ることにより、収入が最大となります。

投稿者: 税務相談 事例集 日時: 2007年02月20日 20:55