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相続税額の計算事例と相続の留意点

  [お問い合わせ内容]
平成18年2月に主人が亡くなりました。相続人は、妻の私と息子4人の5人です。
資産は住んでいる家8千万くらいと現金74,378,603円、借入金合計11,483,905円、葬儀費用6,724,452円です。
息子たちは今後の私の生活を考えて全部私が相続することに同意してくれていますが、その場合私一人で相続税は、大体どれほどの金額なのでしょうか。子供たちも法定どおりに5人で相続した場合はそれぞれの相続税はどのくらいとなるのでしょうか。私一人で相続する場合、5人でする場合双方のメリット、デメリットを御教えください。

Answer
1.相続税の計算
(1)家:80,000,000円位
(2)現預金:74,378,603円
(3)借金及び葬式費用:△18,208,357円
 合計 純財産136,170,246円>1億円(相続税の基礎控除額) ∴相続税の申告書を提出する必要があります。

ただし、基礎控除額との差額が36,170,246円ですので、小規模宅地の評価減を適用することにより相続税がかからないのではないかと推測します。
若干の相続税が発生する場合においても財産の取得者を奥様に寄せれば相続税は発生しないものと考えます。

2.どのような相続をしたら有利か
奥様が相続をした後、財産が増える(又は奥様に固有の財産が存在する)ことを想定する場合、今回の相続である程度の財産をお子様たちに相続させることも手です。
しかし、その相続で老後の面倒を見なくなったり、弊害が出ることも考慮しなければなりません。
大まかには以下のような内容を検討してください。
(1)1人で相続
 次の相続で相続税が発生しないかを検討しておくこと。
(2)5人で相続
 親の老後を面倒見れるか、邪険にされないかを検討しておくこと。

投稿者: 税務相談 事例集 日時: 2006年09月21日 14:28